ちょっとした刺激が身体を緊張させる「締め付け」

知っておきたい健康シリーズ④

 

ちょとした刺激が身体を緊張させる「締め付け」

 

 身体は締めつけられると緊張し、無関係と思われる場所にも影響を及ぼすことがあります。

わずかな刺激でも、締めつけたままにすれば大きな負担となります。

これに気づいてゆるめてあげるかどうかが大きな違いを生むのです。

以下の情報の中に、思い当たるものがありましたら、身体を解放するきっかけにしていただければ幸いです。

 

まずはじめに、どんなものが身体を締めつけているか、上から順に全身を確認しましょう。

●頭部

髪ゴム、カチューシャ等を使ったひっつめ髪、顔型に合わないメガネ、きつく留めるウィッグ

●衣服

ボディスーツ、きつめのブラジャー、ピタッとした下着やシャツ、ジーンズ、靴下、ストッキング、

他いろいろ・・・

●靴

 

※健康情報シリーズ③「靴」をお読みください。

それでは、締めつけに関する記事をご紹介します。

 

ポニーテール(ひっつめ髪)とカチューシャ

【女子に多い】その頭痛はあの髪型が原因かも!?

〜2014年5月30日NEVERまとめより

 

 ポニーテール頭痛とはポニーテールをしたときに起こる頭痛で「ポニーテール症候群」と呼ぶこともあります。 ポニーテール頭痛はポニーテールだけでなく頭の上で髪をお団子にするヘアスタイルで頭痛がある時も含みます。 

ポニーテールは頭の上の方で髪を束ねることで頭皮を1カ所に引っぱります。

頭皮が引っ張られることで筋肉が無理に固まり血流が悪くなります。

また、頭皮の神経も圧迫するためそれを痛みと感じ、頭痛が起こります。

ポニーテールは髪の生え方に逆らって髪を結びます。これも頭皮にさらに負担をかけるためポニーテール頭痛の原因になります。

そして髪の毛を束ねると重さも1点に加わることになります。 髪の毛は結構重たいですから分散されていた重さが1点に集中することで筋肉にかかる負荷のバランスも崩れます。

ポニーテール頭痛はこのような血流悪化と筋肉の緊張、神経の圧迫が原因です。

 

●少しゆるめに下のほうに結ぶ

髪を盗聴付近で、束ねると後頭部の髪の毛は生え方に逆らって生え際が引き上げられます。 頭皮に負担をかける結び方になりますので、髪を束ねるときは毛の流れにあまり逆らわないよう下の方で結ぶのもポニーテール頭痛の対処方法になります。

ポニーテールと言う髪型自体が頭皮に負担を与える髪型である事は間違いありません。しかし年齢を重ねると頭皮のハリがなくなってくるため、髪を頭頂で結ぶ髪型は頭痛が起こりやすくなると思います。

 

● ヘアバンドやカチューシャ

こちらは高い確率で頭痛が起きます。頭痛持ちの人はつけないほうが無難です。

次に、ズボンや下着による下半身の締めつけが元となる症状をいくつか挙げてみたいと思います。

 

■むくみ

 お腹、お尻、脚の付け根を締めつけるとリンパや静脈が圧迫されて水分が滞りやすくなります。

 

■冷え・生理不順・便秘など

 身体を締めつけることが多くなると血行不良から女性の冷え性や生理不順、男女の不妊の原因にもつながってしまいます。タイトパンツだけでなく、ベルト、下着、タイツなども体を締めつけてしまう可能性があります。サイズや着け心地を確認して締めつけが起こらないように注意しましょう。

 

■滞留と麻痺

 リンパ液の9割は、皮膚に近いところに存在しています。そのため、少しでもきついなと思ったり、皮膚を圧迫している時点で体に良くないことが起きやすくなります。 神経や筋肉が異常に圧迫されると、麻痺したような感覚になり、歩けなくなることもあります。

 

■胸焼け

 きついベルトやタイトパンツの締めつけによって胃が圧迫され胃酸が食道に上がりやすくなります。胸焼けを起こしたり、胃酸の逆流によって最近増えている「逆流性食道炎」を引き起こしてしまう可能性も。

 

■感覚異常性大腿神経痛

 締めつけによって腰から太ももを強く圧迫し続けることで起こります。脚の付け根にある大腿外側皮神経が圧迫されることにより太もも外側に鈍痛やしびれを感じるようになります。

・靴下の引き算

 理想は五本指に分かれたもの。普通の形なら素材は綿や麻、絹などの天然素材を用いたものを選ぶ。やはりきついものは避けるべきで、とくに足首の部分のゴムがきついのは履かないほうがいい。

 ゴムの跡がついているような場合は、ときどき位置をずらし、締めつけられている部分を変えるといい。同じ位置をつねに圧迫し続けるとアレルギーを起こし身体にとって新たな負担をかけることになる。

女性のストッキングは、化学繊維であること全体に締めつけられることなどから、やはり避けるべきものだ。

着用するときには、きついものは避けてゆるいものを選ぶように心がけたい。

 

・下着の引き算

男性のパンツは腰のゴムがきついものが多い。靴下と同じように、多くの人がアレルギーを起こしている。

落ちるのではないかと心配なくらいにゆるいほうがよく、買ってきたらゴムを「付け替える」ことを勧めたい。

 

・服の引き算

服においても素材の選択ときついものを避けるという原則は下着と同じ。

ウエストやベルトもきついものはやめる。また、タートルネックやハイネックなど、首にまつわるものも、たとえきつくなくてもよくない。首回りや胸元はできるだけ開いたものが好ましい。

男性はワイシャツにネクタイを着用することが多いが、首回りはゆるめを保つよう注意したい。

 

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いかがでしたか?

 

締めつけない理想のあり方は、実は日本の文化にありました。

着物、特に普段着の着物は締めつけが少なく、身体への負担がほとんどないと言います。

 

より快適な生活を送るためのひとつの参考にしていただければ幸いです。