知っておきたい健康シリーズ②
香料と不調の意外な関係を知ることで
身体はもっと楽になります。
知らないうちに身体の働きを妨げる「香料」
まさかこんなものが…と思うものが意外なほど身体の負担になっていることがあります。
「香料」もそのひとつ。
喉や鼻だけでなく、身体のさまざまな不調が改善しない一因となりうるのです。
香料というブレーキを取り除けば、あなたも辛い症状から解放されるかもしれません。
「香料」の身体への負担は実は意外に大きいのです。
まさかそんなことで?とおっしゃる方も多いと思います。まずは、お客様の体験談をご紹介します。
① 無香料に変えたとたんに快方へ!
10代の女性です。何度か整体を受けても、良い状態が安定しきりません。
整体の後は姿勢がきれいに整い、症状も軽くなり、足先までポカポカになって、身体が良い状態を保とうと働き出していることは間違いないようですが、しばらくすると戻ってしまいます。
4回目の施術のときに担当したスタッフが、なかなか状態が安定しきらないことについて「寝具が原因?」「外食が多い?」「眠るときに、携帯電話を枕元に置いていないかな?(電磁波の負担)」など、生活状況を確認、どれも問題がなさそうだったため「香料が負担になっているのでは?」とお伝えしたところ、帰宅後さっそくシャンプーや洗剤、柔軟剤など、香料の入ったものを無香料のものに変えてくださったそうです。
9日後に来院された際に、「首・肩・頭・関節の痛みがすっかりとれました!香料が原因だったのですね〜」と晴れやかなお顔でご報告くださいました。
さらにその後のご来院の際「生理痛も軽くなりました!」と嬉しいご報告でした。
② 長年の鼻づまりが半減!
70代の女性です。
香料のはいった柔軟剤を長年使用されていた方ですが、鼻づまりがなかなか改善しないとのことでしたので、スタッフが「香料を控えてみてはいかがですか?」とお伝えしました。「良くないのかな?と思っていたのよ」とのことで柔軟剤の使用を中止していただいたところ、鼻づまりが半減したばかりではなく、便秘が改善、全体的に調子が良いと嬉しいご報告をいただきました。
*************
このように、香りが症状の改善を妨げている例を、私たちは現場でたくさん目にします。
では、いったい香りがどのように身体に影響を及ぼしているのでしょうか?
◎香りは 鼻咽腔の炎症を引き起こす
喉と鼻の奥の粘膜は、呼吸によって体内に侵入してくる異物と最初に接する場所です。
その異物が身体にとって脅威となるものかどうかをここで感知して、くしゃみや鼻水で外に追いやったり、必要があれば免疫機能を発動させて外的である雑菌やウィルスを即座に排除します。
香料を身にまとっていると、敏感なセンサーである鼻咽腔を呼吸のたびに刺激して、炎症を起こしてしまいます。
鼻咽腔が炎症を起こしていると、全身に緊張をきたし、その働きが鈍ることで、全身のさまざまな症状が治りにくくなってしまうのです。
つづいて、鼻咽腔の重要性を説いた先生方の説をご紹介します。
◎木村 仁先生(むつう整体創始者)のブログより
Bスポット(鼻咽腔)の重要性
免疫機能の前線基地である「Bスポット(鼻咽腔)」の負担は近年、非常に大きくなっています。
もろもろの大気汚染物質の飛散やスギ花粉の飛散などの結果、つまり、常に働き過ぎの状態で真っ赤に炎症しています。
すると「Bスポット」の炎症はあろうことか全身に様々な現象を引き起こします。
内蔵機能低下、関節痛及び炎症、視力低下、頭痛、アレルギー症状(鼻炎・かゆみ・湿疹・喘息その他)、脱力感、味覚異常などありとあらゆる症状の引き金となり、私たちを大いに困らせます。
◎故 堀口甲作先生(東京医科歯科大学名誉教授)の学説より
鼻咽腔の大切なのは、炎症そのものではなく、むしろその炎症による各種の被害である。
現在、原因不明と考えられている極めて多くの病変がこの疾患に起因していることが証明される。
例えば、胃潰瘍の如き全く無関係と考えられる原因不明の疾患がその対象として扱われる。
この炎症の影響する疾患として、次のことが考えられる。
(1)慢性炎症の存在の意義…扁桃炎と同様、病巣感染、自己免疫、膠原病と関係がある。
(2)自律神経への影響…この炎症は呼吸道の曲り角に位し、表面を擦過する気流によって絶えざる刺激を受ける。
しかもこの部分の刺激は直ちに血圧や血管運動神経に影響し、異常所見として現われる。
このことから、鼻咽腔に炎症が存在するときはその刺激により、自律神経は興奮状態におかれるということが証明されている。
(耳鼻咽喉科診療二頁の秘訣より)
****************
最後に、香料に関するブログの記事をご紹介します。
参考にしていただけたら幸いです。
◎「香りブーム」に潜む危機?
〜香料の有毒性と「香害」について
〜アメーバブログ「かずのすけの化粧品評論と美容科学へのぼやき」より抜粋
「芳香性柔軟剤」が大変人気を博しています。
しかし、実はこの「香りブーム」に対しては多くの「苦情」が寄せられていて、2013年の9月17日に国民生活センターが会見を開き「柔軟剤のにおいについては、においの強さの感じ方には個人差がある。使用量が過度にならないよう、配慮する必要性がある」というメッセージを発表したのです。
上のニュースを見ていると、なんと「香り」が原因で健康障害を引き起こす人がいるというのです。
「芳香性柔軟剤」が大変人気を博しています。これは一体どういうことなのでしょうか。
「香料」は科学的に合成もしくは抽出した化学物質であり、揮発したこのような物質が鼻腔内の嗅覚受容体にキャッチされて匂いを感じるのです。
揮発性のアルコール類やアルデヒド類、芳香性のエステル、合成ムスク、天然植物由来のエッセンシャルオイルなど総合すれば現在化粧品用に用いられる香料は4000種類を超えるとされます。
つまり私たちの身体は常にそうした化学物質に曝されているということになります。
これらの中にはもちろん安全性がしっかりと確認されているものもありますが、消費者にその情報を伝える必要のない香料はその全てが十分な安全試験を行われているとは言えず、高い確率でアレルギーを引き起こすものもあるとされています。
実際に2010年に発表されている「香料の健康影響」という文書では、エッセンシャルオイルの「ラベンダーオイル」には高いアレルギー発症率(6.7%)が記録されたなどの報告もあります。(ラベンダー油は植物由来の精油ですが、これも香料の一種です。)
さらにこれらの香料は体内に蓄積してしまうものまであり、香料に用いられる「合成ムスク」は血液脂肪、母乳中から検出されるという結果も出ています。またアルコールの一種「エタノール」はお酒の主成分としてよく知られていますが、アルコール類は体内で「アルデヒド」と呼ばれる毒性の高い物質に変化します。
人によってはこのアルデヒドに強い耐性を持っている場合もありますが、中にはほとんど耐性を持たない人がいます。お酒が強い人と弱い人がいるのと同じように匂いの元になる揮発性の化学物質にも同様の耐性の差があると考えるべきです。同じ空間に居る以上その匂いを100%防御する方法が無いということです。
もしとても毒性の強い香料の入った柔軟剤で仕上げた服を着ていれば、あなたの近くにいる人全てに影響を与えてしまうのです。これは「香害」とも言われていて、健康障害を起こす危険まである非常に深刻な問題なのです。
◎「柔軟剤」は「洗剤」よりはるかに危険!
柔軟剤の主成分となっているカチオン界面活性剤の刺激性や残留性、さらに今回問題として取り上げた「香料」の有毒性を考えると現在大人気の芳香性柔軟剤は洗剤よりもはるかに危険なものだと言えます。
インターネット上の情報を集積していると国民生活センターがその使用量や用法をしっかりと製品に記載するように、という勧告をメーカーに周知したにも拘らず、「匂いが残らないから記載量の倍は入れている」というような人が思いの外たくさんいることが伺えます。芳香性柔軟剤のこのような使用は絶対にい
けません。特に最近のものでは「赤ちゃんの服にも使えます」のような表記があるものがありますが、メ
ーカーの謳いなどはただ販売促進の為に行っているのであって、まったく信憑性はありません。
赤ちゃんの衣類に柔軟剤を使うのは絶対にお勧めできません。洗剤は水に流れますが、柔軟剤は繊維に残留するのです。しかも香料をできる限り残留させる為に、各社では増粘剤を配合して残留性をわざわざ上げています。
これによって香料の残留性が上がるばかりか、皮膚刺激性や毒性の強いカチオン界面活性剤が繊維に多く残留してしまうことも当然懸念されます。柔軟剤は確かに柔らかに仕上がり、自分の好みの香りをつけられるという点では洗濯を楽しませてくれるアイテムです。
しかし実際には多くの副作用があり、しかも自分だけなく他人にまで影響を与えるというリスクがあります。
消費者間で「洗剤は危険!」という認識はある程度一般化されつつありますが、この柔軟剤の危険性について特に注目しなければいけないときなのかもしれません。
(2013年12月25日 ブログより抜粋)
香料・鼻咽腔のお話、いかがでしたか?
柔軟剤だけでなく、洗濯用洗剤やシャンプー・リンス、香水、化粧品、部屋の芳香剤や衣類の防虫剤など、生活の中には香料が添加されたものがたくさんあります。
また、化学合成された香料ほどではないにしても、天然の香料も、鼻咽腔を刺激します。
これから日用品を無香料のものにすることで、からだを負担から解放してみてはいかがでしょうか?